Speaker
上野 一樹
(大阪大)
Description
ミューオン電子転換過程は荷電レプトンフレーバー保存を破る過程(CLFV)であり、標準理論ではニュートリノ質量を考慮したとしても到底実験で観測できるレベルの崩壊分岐比にはならならい。すなわち、発見すれば直ちに新物理を示唆する。ミューオン電子転換過程探索実験は現在J-PARCのCOMET実験、FNALのMu2e実験が準備を進めている状況で、双方ともいよいよ近い将来に実験開始予定である。本講演では、主にCOMET実験の現状について紹介し、Mu2eの状況や他のミューオンCLFV実験について、さらに将来の展望について議論する。