Speaker
塩見 公志
(KEK)
Description
K中間子を用いた実験として、稀崩壊事象であるK→πννの精密測定を通した新物理の探索が欧州と日本で進められている。この崩壊ではsクオークがdクオークにフレーバーを変える中性カレントによって遷移する。標準理論の枠内では小林益川行列の特異な構造により遷移確率が抑えられいる上、理論的な不定性が小さいために、新物理の探索に有益なモードとなっている。本公演では、現在進行中のCERNのNA62実験とJ-PARCのKOTO実験の成果とこれらの将来実験の展望について議論を行う。