核反応の時間発展ダイナミクスの解明に向けて
25 Sept 2024, 00:00
→
26 Sept 2024, 15:30
Asia/Tokyo
RIBF コンファレンスホール (RIBF 201)
RIBF コンファレンスホール (RIBF 201)
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
Atsushi Tamii
,
Futoshi Minato
,
Hideaki Otsu
,
Kazuyuki Ogata
,
Ryosuke Akutsu
,
Yasuhiro Nakajima
,
Yukinobu Watanabe
Description
原子核反応の理解は目覚ましい進歩を続けているが、核反応した後の原子核の振る舞いについては未知の部分が多い。その総合的な理解に至るには、入射粒子と標的核が短時間に相互作用する直接過程に加えて、前平衡過程から複合核過程へ発展していく反応ダイナミクスの理解することが重要である。
近年、ニュートリノ観測や医療用加速器の設計、半導体ソフトエラーの評価でもこのような総合的な核反応過程の理解の重要性が指摘されており、次代の核物理の重要テーマになりつつある。
このような核反応の時間発展ダイナミクスを理解するため、理研の仁科加速器科学研究センターでは逆運動学を用いた直接反応の実験が行われており、不安定核物理を中心に世界をリードする成果を生み出している。加えて、逆運動学手法を用いる観測では、前平衡過程や複合核過程を経て生成された娘核が直接検出できることから、実験で得られる核物理学的知見はより多いと考えられる。この取り組みは理論と実験の両輪による協力が欠かせない。
本研究会を通して国内の関係する研究者との間で知見を集約し議論を行うことで、さらなる発展を目指す。
Participants
Akane Sakaue
Akira Ono
Chikako Ishizuka
Futoshi Minato
Hayato Takeshita
Hibiki Hayasaki
Hideaki Otsu
katsuaki kasahara
Katsuhiko Ishida
Kazuki Yoshida
Kazuko Sugawara-Tanabe
Kazuyuki Ogata
Kazuyuki Sekizawa
Keita Kawata
Ken'ichiro Nakazato
Kenta SUGIHARA
Kentaro Yako
Kota Yanase
Kotaro Uzawa
Kouhei Washiyama
Kouichi Hagino
Makoto Sakuda
Makoto Sasaki
Megumi Niikura
Nobuaki Imai
Nobuya Nishimura
Nobuyuki Iwamoto
Nori Kitamura
Rin Yokoyama
Rurie Mizuno
Ryo Higuchi
Ryosuke AKUTSU
Satoshi Sakaguchi
Seiya Sakai
Seungho Han
Shigeru KUBONO
Shigeyoshi Aoyama
Shinsuke Nakayama
Shin’ichiro Michimasa
Shoichiro Kawase
Shumpei Koyama
Shutaro Hanai
Sota Kimura
Sunghan Bae
Tadaaki Isobe
Takeshi Saito
Teiichiro Matsuzaki
Tetsuya Ohnishi
Tohru Motobayashi
Tokio Fukahori
Tomoaki Tada
Toshihiko Kawano
Wataru Horiuchi
Yasuhiro Nakajima
Yasuhiro Togano
yasuhisa abe
Yoshihiro Aritomo
Yoshiki Chazono
Yoshinari Hayato
Yuki Kubota
Yukinobu Watanabe
Yusuke Koshio
Yusuke Mizuno
Yusuke Tsuchikawa
Yuta Masaki
Yuta Mukobara
Yutaka Utsuno
Yutaka Watanabe
Yuzuka Funasaka
智弘 江田
滉太 中島
田原 義壽
Wednesday, 25 September
Wed, 25 Sept
Thu, 26 Sept
08:30
Welcome Coffee
1
オープニング
Speaker
:
湊 太志
(
九州大
)
2
Spin and parity dependence of statistical de-excitation of compound nucleus and decay width distribution
Speaker
:
河野 俊彦
(
LANL
)
3
核分裂や超重元素生成反応は微視的に記述できるのか?
Speaker
:
萩野 浩一
(
京大
)
4
ニュートリノ観測におけるニュートリノ原子核反応の重要性
Speaker
:
早戸 良成
(
東大宇宙線研
)
10:40
休憩
5
軽核の光核反応と巨大双極子共鳴の崩壊測定
Speaker
:
民井 淳
(
阪大RCNP
)
6
ミューオン原子核捕獲反応からの粒子放出
Speaker
:
川瀬 頌一郎
(
九大総理工
)
7
核データ評価分野における時間発展ダイナミクスの重要性
Speaker
:
中山 梓介
(
JAEA
)
12:30
昼休憩
8
AMDによる核反応シミュレーションの課題
Speaker
:
小野 章
(
東北大
)
9
JQMDモデルによる重イオン核反応シミュレーションの現状と展望
Speaker
:
小川 達彦
(
JAEA
)
10
Toward nucleon(s) knockout reaction study using AMD wave function
Speaker
:
木村 真明
(
理研
)
15:00
休憩
11
大規模殻模型計算による遷移強度分布:手法と応用例
Speaker
:
宇都野 穣
(
JAEA
)
12
巨大共鳴エネルギー近傍の偏光ガンマ線入射反応からの光中性子のエネルギースペクトル測定
Speaker
:
佐波 俊哉
(
KEK共通基盤
)
13
巨大双極子共鳴領域における中性子生成に関する理論的アプローチ
Speaker
:
竹下 隼人
(
清水建設
)
14
仁科センター見学
Thursday, 26 September
Wed, 25 Sept
Thu, 26 Sept
08:30
Welcome Coffee
15
ニュートリノ原子核反応と超新星ニュートリノ
Speaker
:
中里 健一郎
(
九大
)
16
(p,2p)反応による軽核の深部空孔状態の生成とその崩壊様式
Speaker
:
與曽井 優
(
阪大RCNP
)
17
軽い原子核の電弱応答とニュートリノ反応
Speaker
:
堀内 渉
(
大阪公立大
)
10:30
休憩
18
超重元素合成のための重イオン核融合反応の研究
Speaker
:
坂口 聡志
(
九大
)
19
流体力学的性質に支配される融合・分裂ダイナミクス
Speaker
:
有友 嘉浩
(
近畿大
)
20
時間依存平均場理論で探る核反応の時間発展ダイナミクス
Speaker
:
関澤 一之
(
東工大
)
12:20
昼休憩
21
ニュートリノ事象予測高度化のための逆運動学実験
Speaker
:
阿久津 良介
(
KEK素核研
)
22
ミューオン原子核捕獲反応後の残留核分岐比測定
Speaker
:
水野 るり恵
(
東大
)
23
逆運動学を用いた電気双極子状態の崩壊測定
Speaker
:
栂野 康宏
(
理研
)
24
直接過程と複合核過程に理解の橋を架けよう
Speaker
:
緒方 一介
(
九大
)
25
議論+クロージング
Speaker
:
湊 太志
(
九大
)