Speaker
Kazutoshi Takahashi
Description
位置敏感型生体等価比例計数箱(Position Sensitve Tissue Equivalent Proportional Chamber, PS-TEPC)は荷電粒子線のLETを測定可能な宇宙線量計である。線量計測に対して利点を持つ生体等価物質で構成され、コアセンサーとしてμ-picを利用している。PS-TEPCは2016年に国際宇宙ステーションにおいて動作実証が行われ、現在は月周回有人拠点への搭載に向けた小型モデルの開発を行っている。小型化の要点はμ-PICの信号読み出し回路のASIC化であり、LTARS2018_K06Aの評価基板を利用したDAQ系の構築を進めている。本講演では、後段データ処理の軽量化を目的とした、パルス波形から最大波高値と立ち上がりタイミングを抽出しSiTCPのRAWデータとして出力するFPGAロジックの開発について主に発表する。