Speaker
Satoshi Higashino
Description
NEWAGEをはじめとした方向感度を持つ暗黒物質(WIMP)探索実験は、ガスTPCを用いて原子核反跳飛跡再構成技術を用いてWIMP到来方向を推定し、太陽ニュートリノBGによる感度制限を超えた低質量暗黒物質探索を行うことを目指している。一方、低質量暗黒物質由来の信号は反跳原子核の飛跡が短く、検出器の読み出し粒度よりも短い飛跡の再構成ができない問題があった。この問題を打開すべく、微細ピッチのピクセル読み出し型ガスTPCの開発を進めている。本講演では、その進捗状況を報告する。