長瀬ランダウア製の固体飛跡線量計による中性子線量測定は自動測定されているが、ルールベース画像処理の精度や処理時間に課題がある。そこでDeep Learningを用いた画像処理プログラムを開発し、精度や時間を評価した。
近年の加速器BNCTの発展により、標準測定手法として電離箱の適応が重要である。本発表では、BNCT照射場における電離箱を用いた線量評価手法について、これまでの研究成果を発表する。
京都大学では、MeVガンマ線天体の撮像分光観測にむけた電子飛跡検出型コンプトン望遠鏡(ETCC)の開発と、それによる宇宙観測を進めてきた。また並行してETCCの社会実装も進めている。本講演では、これらについて紹介する。
RMS-eは、次期静止気象衛星ひまわり10号に搭載される予定の宇宙用高エネルギー電子計測装置である。RMS-eによる日本上空の静止衛星軌道における高エネルギー電子の定常観測の実現は、日本における宇宙天気予報を高精度化するために極めて重要である。本発表ではRMS-eの開発状況と、RMS-e EMに対して実施された照射試験の結果について報告する。
次期気象衛星ひまわり搭載予定の宇宙放射線検出器RMS(Radiation Monitors for Space weather)の開発には地上施設での性能検証が必要とされる。今回HIMACで高エネルギー陽子線加速器での照射試験とGeant4シミュレーションを比較した結果を報告する。
原発事故によりシールドプラグ下部に付着したCs-137の汚染総量を評価するために,鉛コリメータ付き線量計を用いた手法を提案す
原発事故でシールドプラグ底面に付着したCs-137汚染分布を観察するため,ガンマ線ピンホールカメラを用いた測定法を提案する.
福島第一原子力発電所1号機のベント時の状況推定に役立つ情報である屋外SGTS配管内面のCs-137汚染密度を(1)コリメータ付き電離箱、(2)ピンホール型ガンマカメラ及び(3)周辺線量当量率線量計を用いた測定により推定し、相互比較した。
近年,気候変動による激甚災害の増加で倒木事故が頻発し,樹木診断の需要が高まっている.倒木リスク診断のため,低雑音電流敏感型前置増幅器VIECを用いたポータブルX線CTの実用化を検討した.本研究では,CNR評価を用いて短時間撮影に必要な最小投影方向数は9方向であることを明らかにし,空洞識別に必要な定量的信頼性が維持されることを示したので発表する.
生体内の陽電子放出核種の空間分布を画像化するPositron emission tomography (PET)は、核医学診断で広く活用されている。近年、PET検出器の時間分解能向上に伴い、陽電子が対消滅するまでの時間(寿命)を計測し、体内の新しい生化学的情報を取得できる可能性が注目されている。本発表では、発表者の最近の研究や世界的動向について報告する。
東北大学高速中性子実験室(FNL)において、パルス中性子場を整備し、飛行時間スペクトル、波高分布およびn-γ弁別分布の多次元測定により、中性子場の評価を行った。
燃料デブリ解析に向け、JAEA大洗研究所にてレーザー共鳴イオン化とFIB-TOF-SIMSを組み合わせたrl-SNMSの開発を進めている。本発表では、レーザー制御系の導入とCsI試薬を用いた基礎特性評価の結果を報告する。
PICOLON実験において低エネルギー領域で多発するノイズ事象を識別するため、新たに構築したデータセットと深層学習モデルの現状について報告する。
ニュースバル放射光施設ビームラインBL01は世界的にも稀有なレーザーコンプトン散乱(LaserCompton Scattering)ガンマ線施設である。現在、 BL01のガンマ線源としての性能向上を目的として研究を行っている。
情報通信研究機構で開発している、静止軌道の陽子線フラックスを計測するRMS-pのEMについて、その開発結果とJ-PARCで実施した陽子線照射試験結果について紹介する。
BNCTには熱中性子とがん細胞の直接の反応量を示すホウ素線量があるが絶対量の測定が困難である。ガラス線量計の周囲を6Li2CO3で充填し、6Li(n,α)T反応によるα粒子をガラス線量計で計測する事で熱中性子と直接反応する絶対量を測定した。
ダークマターの最有力候補WIMPsに関して、近年ではMeVスケールも含む数GeV以下の軽いWIMPsが注目されている。軽いWIMPsは観測されるエネルギーが低く、探索には検出器のエネルギー閾値の低減が重要となる。本研究では1keVee以下のエネルギー閾値の実現を目指す。
原子炉施設における核セキュリティは、核物質の盗難や密輸、さらには施設の破壊工作に対して特に重要な課題である。これらの核セキュリティ事象を防止するためには、核物質を非破壊で特定できる検知技術の開発が求められている。そこで、本研究では光核反応を利用した核物質検知技術の開発を目的とする。
14MeV中性子によるリチウムの大角度弾性散乱断面積ベンチマーク実験の精度向上を目的とし、統計誤差および系統誤差を低減する最適な放射化箔を選定した。さらに、箔やターゲット形状等の実験体系の改良を行った。
有機シンチレータで散乱される光子を利用してガンマ線事象を抑制する二層シンチレータ中性子検出器の開発を進めている。本検出器では、一次層で生成した散乱光子が二次層に到達する事象を利用してガンマ線由来の事象を低減する構造を採用している。本発表では、一次層からエスケープする散乱光子の挙動を PHITS により解析し、この二層構造によるガンマ線事象抑制手法の有効性について検討した結果を報告する。
BNCTにおいて、治療効果の主成分であるホウ素線量の正確な評価は重要である。本研究では、ホウ素を混入させたガラス線量計とコントロール線量計を熱外・熱中性子場で照射・比較することで、BNCTにおけるホウ素線量の個別推定を行う。
ホウ素中性子捕獲療法(BNCT)の線量評価精度向上には熱外中性子スペクトルの実測が必要不可欠である。本研究では、しきい値型応答関数を用いる熱外中性子エネルギースペクトル計測手法を考案した。本手法は初期値に大きく依存せず、中性子エネルギースペクトルを導出できる。この計測手法の妥当性を、京都大学複合科学研究所のBNCT熱外中性子ビームを計測することで実証した。今後、国立がん研究センターのBNCT熱外中性子ビームも計測し、中性子エネルギースペクトルを導出する。
放射光施設おいては蓄積電子ビームと残留ガスの相互作用によって発生するガス制動放射線の遮蔽設計が重要である。CsI (Tl) シンチレータを用いたNanoTerasuでのガス制動放射線の初測定について報告する。
3GeV 高輝度放射光施設NanoTerasuは2024 年4月より共用運転を開始した。電子ビームロスの情報は加速器の運転上および放射線安全上、重要である。いつ、どこで、どの程度発生したかが分かれば原因の解明に役立つ。そこで、電子ビームロスを把握するために、積算線量計を加速器トンネル内に設置し、運転中における線量測定を行い、ビームロスの推定を行った。
7Li(p,g)8Be反応からの高エネルギーガンマ線を用いたウラン等の核物質検知技術を開発している。本研究の要となる光子源及び中性子検出技術の開発進捗状況について報告する。
多くの一般的なX線発生装置は出力として連続的なスペクトルを有しており、単色性の高い照射を行うには、大型装置・施設の利用が必要となる。これに対し、我々は小型イオン加速器をベースとした準単色X線照射環境を構築し、小型の検出器評価システムを開発した。従来の連続X線を用いる場合に比べ、本照射システムでは、線量計・検出器のエネルギー依存性を簡便かつより詳細に評価が可能となったと考えられる。
This study reports measurements of double differential cross-sections for photoneutron emission through photonuclear reactions on Ta, W, Au, Pb, and Bi. The experiments have been performed using monoenergetic, linearly polarized photon beams at energies of 13 MeV and 17 MeV.