第28回FELとHigh-Power Radiation 研究会

Asia/Tokyo
高エネルギー加速器研究機構 応用超伝導加速器センター(CASA)
Description

開催概要

第28回 FELとHigh-Power Radiation 研究会の開催について下記の通りご案内いたします。

 FELとHigh-Power Radiation 研究会は、自由電子レーザー(Free-Electron Laser, FEL)をはじめとする相対論的電子ビームを用いた高出力光源の研究開発とその利用に携わる様々な分野の研究者が一堂に会して議論を深める場として1991年に創設され、以来ほぼ毎年開催されてきました。今年度は第28回目となり、高エネルギー加速器研究機構(KEK)が担当させて頂くことになりました。KEKとしては1993年6月開催の第3回研究会、2016年1月開催の第22回研究会に続き、3回目の開催となります。
 1990頃、日本国内ではまだ線形加速器ベースのFEL発振は達成されておらず、多くが開発・計画段階でした。90年代後半には多くの施設で赤外FEL発振に成功し、その後のユーザー利用施設の開設につながります。さらに加速器技術・挿入光源技術の進歩を背景に、FELはテラヘルツからX線まで拡がる波長領域で利用可能な単色の高出力コヒーレント光源として発展してきました。また、高品質・極短パルス電子ビームの生成技術やビームとレーザーの同期技術の発達は、テラヘルツ領域での高強度コヒーレント放射、レーザーコンプトンによるX線発生などを可能にしました。30年という年月を経て、この研究分野は、揺籃期から成長期・成熟期へと発展してきましたが、本研究会で行われてきた議論や情報交換がその発展を支えてきたとも言えるでしょう。
 さらにこの発展を持続的なものにするためには、我々が常に新たな研究の萌芽を見いだし、そのアイデアを互いにぶつけ合って、より良いものに鍛え上げていくプロセスを継続する必要があります。FELとHigh-Power Radiation 研究会は今後もそのための議論と情報交換のための場としての役割を担っていると考えます。

 本研究会が、高出力光源の開発や新規光発生のアイデアとその利用に関連した最新の研究について活発な討論を展開する場となり、皆様の研究をさらに発展させる機会となることを期待いたします。 

 多数のご参加とご講演の申し込みをお待ちしております。

  • 日時:2022年3月9日(水)−10日(木)
  • 開催方式:オンライン
  • 主催:高エネルギー加速器研究機構
  • 問合せ先:高エネルギー加速器研究機構 応用超伝導加速器センター
             現地世話人:加藤 龍好
             事務局担当:草間 仁美
                         Mail :28fel-hpr-sec@ml.post.kek.jp
     
問い合わせ先