Speaker
木村 和典
(分子科学研究所 技術推進部 装置開発ユニット)
Description
筆者らは2021年、電子軌道可視化法の開発を行っている研究者からの依頼で、マイクロチャンネルプレート(MCP)とディレイラインアノードより得られる信号を受けて所定の論理演算を行う多重同時計測回路を開発した。ディレイラインからはランダムな間隔で発生する数ns幅の短いパルスとこのパルスから遅れて発生する1μs幅の長いパルスの組み合わせが出力されており、これにMCPからの信号を加えた13本の信号が回路に入力される。このような一定の規則を持った高速な繰り返し信号処理にはCPLDやFPGAが適している。今回は、市販されている小型FPGAボードを用いてこれら入力信号を模したパルスジェネレータを製作したので報告する。