Speaker
前田 裕文
(高エネルギー加速器研究機構 共通基盤研究施設)
Description
毎年夏、機構内の電気設備点検に伴う計画停電時に計算科学センターでサービスを提供している基盤ネットワークやメールなどのような情報基盤サービスが無停止で運用できるよう外部に仮設発電機を接続して給電を行っている。2017年度からはGrid関係の機器についても無停止での運用を行うためUPSを経由して給電を行ってきた。しかし、2020年度秋から当該機器を含む中央計算機システム更新による設置場所と接続先UPSの変更により、外部発電機の容量や設置場所などを検討した結果、給電経路を整備する必要が生じた。経路整備期間中はGridサービスの停止を余儀なくされた。Gridは海外の研究機関が供出する計算資源と協調して運用を行う必要があるため、計算科学センターで運用を行うGrid基幹サービスを停止させないことが望まれる。本発表では、停電期間中でもGrid サービスを運用可能とする電力経路整備に関する問題解決の一連の流れを、苦労した点を交えて報告する。