Speaker
金本 真知
(東京工業大学 オープンファシリティセンター)
Description
ヘリウムはすべての元素の中で最低の沸点を持つため、寒剤として広く利用されているが、近年では価格が高騰している。本学では、極低温の液化ヘリウムを寒剤として使用したのち、ガスを回収して再液化するリサイクルを行うことで安価に供給している。ガスの保管量には限りがあり、液化が滞れば数週間であふれてしまう。そうなれば在庫があっても供給停止せざるを得ないため、液化設備の保守点検は重要である。東工大大岡山キャンパスの液化用圧縮機はKAESER社製DSDX302で、2011年3月に導入された。運転時間が8000時間を超えたため、メーカーの推奨する各種部品の点検・交換を行ったので、これについて発表する。