Description
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秋田県内の天然生物資源から生物活性物質を探索する研究の一環として、非食用の海藻であるソゾ属の成分探索を実施した。ソゾは、臭素や塩素を含む特異な化合物を生産しており,それらは細胞毒性や抗菌活性等の生物活性を有している。本研究では,成分探索の報告例が少ない秋田県沿岸に生息するソゾを調査した。今回、秋田県にかほ市沿岸にて採集したソゾのメタノール抽出物より新規C15-acetogeninを含む3種類の化合物を単離した。各化合物の立体化学は、各種分光分析(1次元NMR、2次元NMR、IR)及び高分解能ESI-MSで解析し、相対立体配置を推定した。一方、各化合物の生物活性をDPPH抗酸化活性試験,担子菌類を用いた抗菌活性試験等で評価した。本発表では、新規化合物の構造決定及び生物活性試験の結果を報告する。
ニュートリノ生成施設では、30GeVの陽子ビームを炭素標的に照射してニュートリノを発生させ、295km離れた神岡のニュートリノ検出器に打ち込み、ニュートリノ振動を調べている。陽子ビーム強度が約2倍の1.3MWとなる。CERNで開発されたFLUKAモンテカルロシミュレーションプログラムを用い、ニュートリノ生成施設において、エネルギーGeVからmeVにいたる中性子が鉄、コンクリートで遮蔽される様子を計算している。実際の配置を十分考慮した円柱対称のモデルを用いた計算は大変有効であることが分かった。コンクリート遮蔽体の外に置かれた中性子検出器TLDの測定値と比較して、中性子による電子機器のソフトエラーについても考察する。
日常のみならず、あらゆる電気機械において制御が用いられている。その制御は紐解いていくと、P:比例I:積分D:微分の要素からなると考えられる。それらをP制御、PI制御の様に、単体もしくは複合して用いていると考えられる。 実験装置について、日々の実験・実習・演習において損傷・失敗・不備を一度もなく続けていく事は難しいが、それらの中で、どのような修理・修繕・補修・工夫があったのか、を述べれればと思います。
J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)の崩壊ミュオンビーム輸送系で使用されている四極電磁石(DQ11)およびキッカー電源の冷却水系統に設置されている流量計の故障により、正しい流量が表示されないという事象が発生した。当該流量計が接続されている冷却水系統は、本来ならば流量計の前後にバルブを設けるところ、コストダウンのため流量計上流側のバルブが省略されており、交換が困難な構成となっている。そのような状態で水抜きから水張りまで一連の交換作業を行うためには、如何に排水箇所を局所化し、取り込まれた空気を効率よく取り除くか、手順の工夫が必要であった。本発表では交換手順の詳細に加え、交換作業中に発生したトラブルおよび教訓、流量計故障原因の推測等について報告を行う。