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高橋 直人
(高エネルギー加速器研究機構 共通基盤研究施設)
08/03/2024, 10:40
LHC磁石実験を行うために、ヘリウムガスを回収するガスバッグを増設する必要がありましたので、その事についての発表となります。
吉本 佐紀
(千葉大学 理工系総務課技術グループ)
08/03/2024, 11:00
学生のバルブ操作ミスにより回収ヘリウムガスに大量の空気が混入してしまい、ヘリウム液化運転が不調に陥るトラブルがあった。この件がきっかけとなり液化運転および運用方法を考察する機会になったので報告する。①液化速度の調整:高圧ラインの運転圧(HP圧)を操作する事で精製と液化のバランスを変化させることが出来、これに伴い液化速度も変化する事がわかった。②手動で再生移行:液化運転中に任意のタイミングで再生へ移行させる方法を見出した。③中圧タンク圧の維持:小型容器への液体ヘリウム汲み出し時に貯槽を加圧する事で消費しているが、加圧頻度の見直しを行った。以上の事項について報告する。
西崎 修司
(京都大学 工学研究科附属桂インテックセンター)
08/03/2024, 11:20
世界的なヘリウム危機のために、全量を輸入に頼る日本では、ヘリウムの入手が困難な状況が続いている。にも拘らず、その特異な物性のため特に低温分野においてヘリウムの代替物質は無い。多くの研究教育機関では液体ヘリウムの安定供給のために液体ヘリウムリサイクル設備の運用や維持管理が行われている。ヘリウムの漏洩は、高圧ガスの事故に該当するのみならず、液体ヘリウムの安定供給に支障を来たすため、漏洩防止に細心の注意を払うことが必要となる。ヘリウムの漏洩には振動や温度など様々な原因があり、各々の原因に応じた適切な対策が必要となる。この漏洩の問題に対して、これまで実施してきた対策や、現在検討している対策について発表する。