3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuは2024年4月からの供用運転を開始した。電子ビームロスの情報は加速器の運転上および放射線安全上、重要である。いつ、どこで、どの程度発生したかが分かれば原因の解明に役立つ。そこで、電子ビームロスを測定するために、Mirion Technology社のDMC3000(中性子モジュール付き)線量計を加速器トンネル内に設置し、運転中における線量の時系列測定を行っている。実測できたビームロスの事例を踏まえて測定結果について報告する。
単色中性子源と6Li濃縮CLYCシンチレータを用いて、35Cl(n,p)断面積を測定した。単色中性子源には日本原子力研究開発機構放射線標準施設の高速中性子照射施設を利用した。中性子エネルギーは、0.565 MeV, 1.2 MeV, 5.0 MeVである。標的原子核はCLYCシンチレータを構成する塩素原子核である。中性子イベントは波形識別法を適用し弁別測定した。得られた波光分布から陽子イベントを特定し断面積を導出した。