Speaker
内藤 大地
(KEK)
Description
放射光源においてDC電磁石電源は電子ビームの周回軌道を決定している。近年の放射光源ではエミッタンスや周回ダクト径が小さいため、ビーム軌道の変動が放射光実験やビーム寿命に及ぼす影響が大きい。このため電源に対して高い安定性が求められる。一方で軌道変動は補正電磁石やキッカー等を用いたフィードバックによってある程度抑えられるので、開発コストや期間を考慮すると、電源の性能追求が最適解とはならない。本講演では電源の安定性がビームにどのような影響を与えるかを定性的に紹介し、電源でどれくらいの安定性を確保すれば良いかを議論する。その後、上記の安定性を達成するために必要なDC電源の構成について紹介する。