17–18 Nov 2023
Asia/Tokyo timezone

MeVガンマ線観測実験SMILE-3へ向けたTPC信号読み出し基板の開発

17 Nov 2023, 13:30
25m

Speaker

博丈 塚本 (京都大学 宇宙線研究室)

Description

MeVガンマ線領域は放射性同位元素の崩壊に伴う核ガンマ線が特徴的なので、超新星爆発中の元素合成の現場や銀河系内の元素拡散の様子を直接観測することができる。しかしMeVガンマ線は観測自体が困難なので未発達の分野である。そこで我々は従来のコンプトンイメージング法に加えてガスTPCにより三次元電子飛跡も検出することで、入射ガンマ線の方向を一意に定められる電子飛跡検出型コンプトンカメラ(ETCC)の開発を行っている。2027年予定の気球実験SMILE-3では、銀河中心領域の電子陽電子対消滅線や系内拡散ガンマ線などの観測を計画しており、それに向けてTPC信号読み出し基板上のFPGAにSpartan7を採用し、基板ごとのclock同期を取るなどの改版作業を行なっている。本講演では改版されたTPC信号読み出し基板の現在の試験状況について報告する。

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