Speaker
Hiroyasu Tajima
(Nagoya University)
Description
液体アルゴンTPCは、半導体検出器と比較して大きな体積を実現しやすく、ガスTPCと比較して高密度であることから、宇宙ガンマ線を高い効率で検出する事が可能となる。液体アルゴンTPCにおいて、ガンマ線の到来方向決定精度向上のためには、低雑音の2次元読み出しが鍵となる。 AstroPixは、数百ミクロン角(200~500ミクロン)のピクセル型検出器であり、ガンマ線のコンプトン散乱による反跳電子や、対生成による電子・陽電子の飛跡再構成に適度なピクセルサイズと、エネルギー分解能を有する。 本講演では、液体アルゴンTPC宇宙ガンマ線観測観測装置の概要を紹介し、AstroPixの開発状況、性能について報告する。