Speaker
Masato Takahashi
(Kobe University)
Description
MEG II実験はスイスにあるポール・シェラー研究所で行われているµ→eγ崩壊探索実験である。 MEG II実験では背景事象となるミューオンの輻射崩壊から来る背景ガンマ線を積極的に同定するための検出器をビーム軸上、上流側と下流側の二箇所に導入する。 上流側の検出器は大強度かつ低運動量のミューオンビームが通過するため、厳しい開発要請が課せられている。 我々は現在、要請を満たすことのできる検出器としてDiamond-Like Carbonを高抵抗電極に用いたResistive Plate Chamber (DLC-RPC)を開発している。 2023年8月-9月にKEK Platform-CのX線発生器を使用した本検出器の劣化試験を実施した。本講演では、その試験の詳細および結果について報告する。