Speaker
Hiroshi Ito
(Tokyo University of Science)
Description
地下における希事象探索実験では、不純物の極めて少ない素材を用いた大型検出器が必要である。素材の極低放射能測定のために、low-alpha μ-PICを用いたTime Projection Chamberに基づいたアルファ線イメージ分析装置(AICHAM)を開発している。実験グループの枠を超えて、サンプル分析を実施し、並行して感度改善の研究を実施してきた。特に、CF4ガス発光(s1, s2)の時間差を使うことで、セルフトリガー式TPCでありながら、ドリフト位置を決定し、結果として雑音事象を抑制するアイデアを検証してきた。本講演では、最近のAICHAMの進捗について報告する。