Speaker
荻津 透(KEK)
Description
1980年台に建設された大型加速器TEVATRONは、世界で初めて大規模な超伝導電磁石応用を実現し、超伝導電磁石技術が加速器の性能向上に大きく寄与できることを実証した。またそこで行われた開発が超伝導電磁石の製造技術を大きく発展させ、MRIの産業化などに大きな貢献をした。これ以降、加速器と超伝導電磁石技術の発展は相補的に進み、現在では、大型加速器だけでなく放射光や医療用加速器など中小規模の加速器においても超伝導電磁石が応用される様になっている。また応用の広がりは、超伝導電磁石に対する要求も広げ更なる技術発展につながっている。本講義では、加速器における超伝導電磁石応用についてその歴史を振り返りながら入門的な講義をするともに、現在の応用の広がりや将来に向けての技術動向に関しても紹介していく。