Speaker
槙田 康博(KEK)
Description
高エネルギー・原子核実験や宇宙線観測では粒子判別のために超伝導電磁石による強磁界空間が利用されています。SuperKEKBのBelle II検出器では直径3.4 m、長さ4.1 mの空間に1.5 Tの磁場が超伝導ソレノイドによって生成されています。講義ではこのBelleII用の超伝導ソレノイドを始めLHCで稼働中の検出器用超伝導電磁石を事例に挙げながら、アルミ安定化超伝導線など共通する技術項目の解説をします。また、宇宙線観測や原子核実験向けにも夫々の用途に応じた様々な超伝導電磁石が開発されており、それらに採用された技術要素の紹介もします。