Speaker
渡辺 寛子
(東北大)
Description
地球活動を駆動する熱量の約半分を占める地球内放射性物質起源の熱量の理解は、地球ニュートリノ観測という素粒子物理・地球科学の分野融合研究として進展してきた。世界中で行われているニュートリノ実験の中でもKamLAND実験は2005年の世界初観測以降、現在でも世界最高精度での観測を安定的に継続しており、日本発の融合研究分野とも言える。本講演では「ニュートリノ地球科学」の今と未来をニュートリノ実験の立場から紹介し、新たな研究発展への議論へと繋ぎたい。