Speaker
中平 武
(KEK)
Description
J-PARCニュートリノ実験施設は、長基線ニュートリノ振動実験のために大強度ニュートリノビームを生成している。30GeVに加速された陽子ビームを黒鉛標的に照射して生成される荷電パイ中間子を電磁石により収束し、パイ中間子の崩壊から得られるニュートリノを実験で用いる。300km先に設置されているニュートリノ検出器で加速器由来のニュートリノを時間情報により同定するために、大強度陽子ビームは早い取り出しにより標的に一度に照射される。高い熱衝撃耐性が求められるJ-PARCニュートリノ生成標的の構造と運転実績について解説する。