Speaker
末原 大幹
(ICEPP)
Description
ILCの源流となる電子陽電子線形コライダーは80年代にさかのぼる。その後40年にわたり計画は変遷しながらも本質は変わらず、国内では20年以上ずっと(少なくとも公式には)トッププライオリティの計画であり、海外からも実現を期待されながら明確な日の目を見ることはなく今日に至り、今ふたたびヒッグスファクトリーの一つとして国際競争のさなかにある。
なぜこれまで実現しなかったのか、これからどうするのかについてはここ数年将来計画委員会等でも議論が活発に行われてきた。その議論も踏まえて、個別の観点よりもできるだけ大型計画の実現という一般的な課題に関するケーススタディとしてこの問題に関する私見を述べ、皆様のさらなる議論のきっかけにしたい。(物理の話も少しはします)